Mayaの頂点やエッジを選択(クリック)しやすくする方法として、
- 頂点やエッジの見た目を変更する方法
- 選択の範囲(当たり判定)を調整する方法
があります。
順番に解説します。
頂点やエッジの見た目サイズを調整する
Mayaの表示の前提として、
- エッジの見た目サイズは全メッシュ共通
- それ以外の頂点や法線の表示サイズは、メッシュごとに固有
という特徴があります。
これを踏まえた上で設定していきます。
エッジの見た目サイズ調整
エッジの見た目サイズは、[ウィンドウ]→[プリファレンス]内にある
[ディスプレイ]タブ内の[ライン幅]というところで設定できます。
こちらはすべてのメッシュ共通の設定です。
エッジの見た目を調整すると、どこにメッシュがあるのかわかりやすくなったり
逆に細くして全体像を把握しやすくなったりします。
作っているモノや好みに合わせて調整すると良いと思います。
頂点の見た目サイズの調整
頂点の表示サイズ(や法線表示など)は、メッシュごとに個別で設定されています。
メッシュごとに個別で設定されるものなので、
新規メッシュを作るときの初期設定をする必要があります。
場所は同じく[ウィンドウ]→[プリファレンス]の
[ポリゴン]タブ内の[頂点サイズ]から変更することができます。
これは初期設定なので、次に新しく作るメッシュから適応されます。
このタブ内は頂点表示サイズだけでなく、[法線]や[ソフトエッジ/ハードエッジ]
などのポリゴン表示設定の変更が行えます。
ちなみに、ここにもエッジ幅という項目がありますが、こちらは
テクスチャの境界表示や折り目エッジを作ったときのハイライト表示のものです。
上記の方法は、新規ポリゴン作成時の表示設定となります。
もうすでに作成したメッシュに関しては、
[ディスプレイ]→[ポリゴン]→[頂点サイズ]で変更できます。
そのため、一度作成したメッシュの
「やっぱり頂点を大きく表示したい」、「法線を表示させておきたい」
などがでてきた場合、この[ポリゴン]というタブ内で変更することになります。
頂点の表示サイズは、一度自分好みのサイズに変更したら、それ以降
触ることはあまりないと思います。
しかし、別の項目を設定しているときやほかの人が作ったデータを参照したとき、
意図せず表示が変わってしまうことがあるので、設定の場所は把握しておきたいですね。
選択の範囲(当たり判定)を調整する
上記までは、見た目を調整して選択や作業をしやすくする方法でした。
ここからは、そもそも選択(クリック)の当たり判定を広げたいときの設定です。
同じく[ウィンドウ]→[プリファレンス]に進み、
[選択項目]タブ内にある
・クリックサイズボックス
・サイズを事前選択
で設定できます。
・クリックサイズボックス
これはオブジェクトを選択するときの当たり判定です。
大きくすると、完全にカーソルを合わせなくても選択できるようになります。
便利な機能ですが、誤選択も増えてしまう印象です。そのため個人的にはあまり推奨しません。
・サイズを事前選択
こちらは頂点/エッジ/ポリゴン選択の時の当たり判定です。
多少離れていても、当たっている判定にしてくれるので操作がしやすくなります。
初期設定かつ4kディスプレイ等では、マウスカーソルが丁度重なった位置
でしか反応しなくなるので、ここで調整すると良いと思います。
管理人が普段使っている値は[64]です。
プリファレンス内の設定でシーンの操作性は結構変わるのでオススメです。